ABOUT
概要

道徳感情数理工学とは、ロボットやAIに判断力をもたせる「人工自我」を研究する分野である。その判断規準を明らかにするために、意志(欲動・意欲)や超自我(モラル・道徳)の数理モデルをデザインする。我々の研究は、神経医学、ニューラルネットワーク、自我の力動モデル(Dynamic model of ego)に基づいて進められるが、ニューラルネットワークについては、ここ数十年間変化しなかったため根本から見直す。

我々の研究における「ロボットや機械の意識」および「人工自我」の定義

「ロボットや機械の意識」とは、情動創発、可塑性、記憶、生成、分岐(判断)により構成される新しいニューラルネットワークの機能によって作られる。

新しいニューラルネットワークの機能は、神経医学研究で明らかにされた感情と記憶に関する神経レセプター同士の密接な関係、イオン交換だけに限らない伝達システムの発見などから新たに構築される。そして、新しいニューラルネットワークの機能のうち、自己と他者を区別してアイデンティティをもつものを、特に「人工自我」という。

この課題の最終目標は、「ヒトでは表現できない、解決できないアイデアを自発的に出力する」人工自我の構築である。その出力のため、我々はアラン・チューリングの展望に立ち返り、人工自我には従来のノイマン型の計算機だけではなく、非ノイマン型の計算素子も含めた計算機を用いる。



RESEARCH RESULT
研究成果

  • S. Mitsuyoshi, K. Tomonaga, M. Hashimoto, Y. Tei: Utilization in Artificial Ego of Quantum Calculations Based on Anti-Einstein Field Hypothesis. DHU JOURNAL, Vol. 08, pp. 7-23, 2021. (pdf: https://msl.dhw.ac.jp/wp-content/uploads/2021/11/DHUJOURNAL2021_P007.pdf)

    論文
  • S. Shinohara, H. Toda, M. Nakamura, Y. Omiya, M. Higuchi, T. Takano, T. Saito, M. Tanichi, S. Boku, S. Mitsuyoshi, M. So, A. Yoshino, S. Tokuno: Evaluation of emotional arousal level and depression severity using voice-derived sound pressure change acceleration. Scientific Reports, Vol. 11, 13615, 2021. https://doi.org/10.1038/s41598-021-92982-7

    論文

MEMBER
メンバー

Shunji Mitsuyoshi

Project Associate Professor

光吉 俊二
東京大学大学院工学系研究科バイオエンジニアリング専攻
道徳感情数理工学社会連携講座 特任准教授

光吉 俊二 博士(工学)

本講座における道徳工学的メカニズムは、鄭雄一の著書*によって提示されている。
それを数理工学モデルに落とし込む役割を担うのが光吉俊二である。
*『道徳のメカニズム』鄭雄一(ベスト新書、2013年)
*『東大教授が挑む AIに「善悪の判断」を教える方法』鄭雄一 (扶桑社新書、2018年)

1965年
札幌市生まれ
1998年
多摩美術大学美術学部彫刻科 卒業
2006年
徳島大学大学院 工学研究科 博士後期課程修了
(スタンフォード大学 客員科学者 [2003~2004年]、
MITスローン経営学大学院のエドガー・H・シャイン教授に師事 [2003年])
        
2009~2010年
慶應義塾大学 主席研究員(訪問・2009~2010年)
2009~2014年
東京大学 大学院工学系研究科 機械工学専攻 非常勤講師
2014~2017年
東京大学 大学院医学系研究科 音声病態分析学社会連携講座 特任講師
2017年11月~
東京大学 大学院工学系研究科 道徳感情数理工学社会連携講座 特任准教授

■ 彫刻・建築家としてJR羽犬塚駅前彫刻や法務省の赤レンガ庁舎の設計などをしてきたが、独学でCG・コンピューターサイエンス・数学を学び、音声感情認識STの原理とアルゴリズム・特許を取得する。その後、工学博士号を取得し、スタンフォード大学・慶應大学・東京大学で研究する。極真館(フルコンタクト空手七段)役員、征武道格闘空手 師範
■ 著書「STがITを超える」日経BP(絶版)、「パートナーロボット資料集成」エヌ・ティー・エス、ウィルフレッド・R・ビオン「グループ・アプローチ」亀田ブックセンター、社団法人日本機械学会「感覚・感情とロボット」第二部21章 工業調査会、「進化するヒトと機械の音声コミュニケーション」エヌ・ティー・エス

Yuichi Tei

Professor

鄭 雄一
東京大学大学院工学系研究科・医学系研究科(兼任)教授

本講座における道徳工学的メカニズムは、鄭雄一の著書*によって提示されている。

*『道徳のメカニズム』鄭雄一(ベスト新書、2013年)
*『東大教授が挑む AIに「善悪の判断」を教える方法』鄭雄一 (扶桑社新書、2018年)

1989年東京大学医学部医学科卒業。1997年医学博士号取得。東京大学医学部付属病院研修医、米国マサチューセッツ総合病院内分泌科研究員、ハーバード大学医学部助教授、東京大学大学院医学系研究科疾患生命工学センター助教授等を経て、2007年より現職。専門は、骨軟骨生物学・再生医学・バイオマテリアル工学。

「医学は実学である」という信念のもとに、工学的な手法を使って病気の治療に貢献するものを開発し、患者さんの役に立ちたいと思っている。内科医出身。医・工・薬・理連携に関わる研究教育プロジェクトを指導的立場で推進し、産学連携、規制対応、規格化・標準化の推進に積極的に取り組んでいる。3Dプリンターを使ったオーダーメイドの人工骨などユニークな成果もある。

Kosuke Tomonaga

Cooperative Researcher

朝長 康介
東京大学大学院工学系研究科バイオエンジニアリング専攻
道徳感情数理工学社会連携講座 共同研究員/ソフトバンクロボティクス(株)

九州大学大学院システム情報科学府情報工学専攻博士後期課程 単位修得退学。
2006年ソフトバンクBB株式会社入社。
(2015年ソフトバンクモバイル株式会社がソフトバンクBB株式会社を吸収合併してソフトバンク株式会社に社名を変更)
2016年ソフトバンクロボティクス株式会社 コンテンツマーケティング本部 コンテンツマーケティング統括部 AI開発室 室長
得意な分野:工学
趣味:読書、ドライブ

Nobuhito Manome

Cooperative Researcher

馬目 信人
東京大学大学院工学系研究科バイオエンジニアリング専攻
道徳感情数理工学社会連携講座 共同研究員/ソフトバンクロボティクス(株)

2017年ソフトバンク株式会社新卒入社。
ソフトバンク株式会社新規事業開発室兼ソフトバンクロボティクス株式会社出向研究員。
専門:経営工学、データマイニング、機械学習

Takeo Harada

Cooperative Researcher

原田 武夫
東京大学大学院工学系研究科バイオエンジニアリング専攻
道徳感情数理工学社会連携講座 共同研究員
/(株)原田武夫国際戦略情報研究所(IISIA)
1990年
東京大学文科1類入学
1993年
東京大学法学部中退、外務省入省(外務公務員I種)経済局国際機関第二課、在ドイツ日本国大使館、並びに大臣官房総務課に配属
2005年
アジア大洋州局北東アジア課課長補佐(北朝鮮班長)などを最後に、外務省を自主退職
2007年
株式会社原田武夫国際戦略情報研究所(IISIA)を設立登記し、代表取締役に就任
2017年
国際商業会議所(ICC)G20 CEO Advisory Groupのメンバー就任
2021年
京都産業大学大学院京都文化学研究科修了(京都文化学専攻(歴史地理学)) 放送大学大学院修了(文化科学専攻(人文学))
2021年
東京大学教養学部において正規単位認定ゼミを開講
2022年
学習院女子大学非常勤講師就任(外交官論・国際儀礼専門)

■ 専門:グローバル・ガヴァナンス全般、国際金融情勢、国内政治事情、憲法学、人工知能科学(AI)
■一般社団法人人工知能学会、一般社団法人言語処理学会

Researchers

研究員

岡本 洋
特任研究員

早稲田大学大学院理工学研究科物理学及応用物理学専攻博士後期課程終了 博士(理学)
専門:理論物理学および計算論的神経科学
研究対象:ネットワーク科学-コミュニティ抽出,テンポラルネットワーク,多重ネットワーク,ネットワーク神経科学;確率的機械学習理論;計算論的神経科学―時間知覚,ワーキングメモリおよび意思決定の神経機構

高橋 麻里奈
学術専門職員

博士課程

高野 毅

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【道徳感情数理工学社会連携講座】

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