我々の研究における「ロボットや機械の意識」および「人工自我」の定義
「ロボットや機械の意識」とは、情動創発、可塑性、記憶、生成、分岐(判断)により構成される新しいニューラルネットワークの機能によって作られる。
新しいニューラルネットワークの機能は、神経医学研究で明らかにされた感情と記憶に関する神経レセプター同士の密接な関係、イオン交換だけに限らない伝達システムの発見などから新たに構築される。そして、新しいニューラルネットワークの機能のうち、自己と他者を区別してアイデンティティをもつものを、特に「人工自我」という。
この課題の最終目標は、「ヒトでは表現できない、解決できないアイデアを自発的に出力する」人工自我の構築である。その出力のため、我々はアラン・チューリングの展望に立ち返り、人工自我には従来のノイマン型の計算機だけではなく、非ノイマン型の計算素子も含めた計算機を用いる。
S. Mitsuyoshi, E. Shintani, K. Tomonaga, Y. Tei: WHITE HOLE EXISTENCE ON THE INVERSE UNIVERSE. Science & Philosophy, Vol. 10, No. 2, 2022. (pdf: http://eiris.it/ojs/index.php/scienceandphilosophy/article/view/869/1016)
S. Mitsuyoshi, K. Tomonaga, M. Hashimoto, Y. Tei: Utilization in Artificial Ego of Quantum Calculations Based on Anti-Einstein Field Hypothesis. DHU JOURNAL, Vol. 08, pp. 7-23, 2021. (pdf: https://msl.dhw.ac.jp/wp-content/uploads/2021/11/DHUJOURNAL2021_P007.pdf)
Project Associate Professor
光吉 俊二 博士(工学)
本講座における道徳工学的メカニズムは、鄭雄一の著書*によって提示されている。
それを数理工学モデルに落とし込む役割を担うのが光吉俊二である。
*『道徳のメカニズム』鄭雄一(ベスト新書、2013年)
*『東大教授が挑む AIに「善悪の判断」を教える方法』鄭雄一 (扶桑社新書、2018年)
■ 彫刻・建築家としてJR羽犬塚駅前彫刻や法務省の赤レンガ庁舎の設計などをしてきたが、独学でCG・コンピューターサイエンス・数学を学び、音声感情認識STの原理とアルゴリズム・特許を取得する。その後、工学博士号を取得し、スタンフォード大学・慶應大学・東京大学で研究する。極真館(フルコンタクト空手七段)役員、征武道格闘空手 師範
■ 著書「STがITを超える」日経BP(絶版)、「パートナーロボット資料集成」エヌ・ティー・エス、ウィルフレッド・R・ビオン「グループ・アプローチ」亀田ブックセンター、社団法人日本機械学会「感覚・感情とロボット」第二部21章 工業調査会、「進化するヒトと機械の音声コミュニケーション」エヌ・ティー・エス
Professor
本講座における道徳工学的メカニズムは、鄭雄一の著書*によって提示されている。
*『道徳のメカニズム』鄭雄一(ベスト新書、2013年)
*『東大教授が挑む AIに「善悪の判断」を教える方法』鄭雄一 (扶桑社新書、2018年)
1989年東京大学医学部医学科卒業。1997年医学博士号取得。東京大学医学部付属病院研修医、米国マサチューセッツ総合病院内分泌科研究員、ハーバード大学医学部助教授、東京大学大学院医学系研究科疾患生命工学センター助教授等を経て、2007年より現職。専門は、骨軟骨生物学・再生医学・バイオマテリアル工学。
「医学は実学である」という信念のもとに、工学的な手法を使って病気の治療に貢献するものを開発し、患者さんの役に立ちたいと思っている。内科医出身。医・工・薬・理連携に関わる研究教育プロジェクトを指導的立場で推進し、産学連携、規制対応、規格化・標準化の推進に積極的に取り組んでいる。3Dプリンターを使ったオーダーメイドの人工骨などユニークな成果もある。
Cooperative Researcher
九州大学大学院システム情報科学府情報工学専攻博士後期課程 単位修得退学。
2006年ソフトバンクBB株式会社入社。
(2015年ソフトバンクモバイル株式会社がソフトバンクBB株式会社を吸収合併してソフトバンク株式会社に社名を変更)
2016年ソフトバンクロボティクス株式会社 コンテンツマーケティング本部 コンテンツマーケティング統括部 AI開発室 室長
得意な分野:工学
趣味:読書、ドライブ
Cooperative Researcher
東京大学大学院工学系研究科バイオエンジニアリング専攻博士課程 一年早期修了 博士(工学)
2017年ソフトバンク株式会社新卒入社
ソフトバンク株式会社新規事業開発室兼ソフトバンクロボティクス株式会社出向研究員
専門:認知科学、神経科学
Cooperative Researcher
■ 専門:グローバル・ガヴァナンス全般、国際金融情勢、国内政治事情、憲法学、人工知能科学(AI)
■一般社団法人人工知能学会、一般社団法人言語処理学会
Cooperative Researcher
*『腸と森の「土」を育てる 微生物が健康にする人と環境』(光文社新書)
*『日本人はなぜ臭いと言われるのか 体臭と口臭の科学』(光文社新書) 他。
2004年愛媛大学医学部医学科卒業。
予防医療から生活習慣病、在宅診療まで総合的に臨床医療に従事後、2018年tenrai株式会社を設立し、人を含む地球全体の健康・ウェルビーイングを目指す「プラネタリーヘルス」を推進。鳥取県江府町を核とした鳥取エリアにおいて、医工学連携、産官学民連携でプラネタリーヘルス地域モデル(鳥取江府モデル)社会実装を行う。万物に宿る命を可視化し、森羅万象の響き合いを聴く技術としてのAE,STを応用し、生命をベースにした社会システムの再構築と医学・ヘルスケア応用がテーマ。鳥取県日野郡江府町在住。
早稲田大学大学院理工学研究科物理学及応用物理学専攻博士後期課程修了 博士(理学)
専門:理論物理学および計算論的神経科学
研究対象:ネットワーク科学-コミュニティ抽出,テンポラルネットワーク,多重ネットワーク,ネットワーク神経科学;確率的機械学習理論;計算論的神経科学―時間知覚,ワーキングメモリおよび意思決定の神経機構
〒113-8656 東京都文京区本郷7-3-1
E-mail:meome@coi.t.u-tokyo.ac.jp